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2025.12.12

ホームページ制作でよくある誤解トップ3

ホームページ制作に関する相談を受けていると、「その視点は誤解かも」と思うようなこともあります。そしてこの誤解があるまま制作を進めてしまうと、公開後に「思っていたのと違う」「成果が出ない」という状況になってしまいます。

今回はその誤解についてありがちなものをご紹介したいと思いますが、前提として誤解している依頼主が悪いわけではありません。むしろ知らなくて当然ですし、制作会社としてそれを解きほぐしていくのも私たちの役割だと思っています。

1.ホームページを制作したらアクセスが自然と集まる

「ホームページを公開すればアクセスは自然と集まる」この考え方は完全に誤解です。すでにアクセスがあるホームページのリニューアルであれば、適切に制作すれば、アクセスを引き継いだりリニューアル後にアクセスを増やすこともできますが、新規制作の場合は、ホームページを公開するだけでは、初期段階では特にほとんどアクセスはされません。

チラシを作成しても配布しないと誰にも見られないのと同じで、ホームページも公開するだけでは、見られる仕組みがなければ訪問されません。

まず考えられるホームページの流入元(どこからアクセスされているか)を整理してみましょう。

  • 自然流入(検索からの流入)
  • SNSからの流入
  • 名刺やパンフレットなど紙媒体からの流入
  • 広告流入
  • 他サイトからの紹介

どの方法で訪問されることを想定するのかは、企業のマーケティング戦略の中でホームページをどのような位置づけにおくかによって大きく変わります。自然流入(検索流入)といってもこれは実は一番ハードルが高く、想定したキーワードで上位表示されないと流入がないわけなのですが、ここは他社も狙ってくるので簡単な話ではありません。

一方ですでに運用中のSNSアカウントがあり、採用目的やブランド目的でホームページを制作する場合は、自然流入の優先度は下がるので、自然流入を必要以上に狙う必要はありません。

広告流入は考え方はシンプルですが、広告費用はキーワードごとに変わりますし、流入があっても問い合わせに繋がらなければコストがかさむだけですので、成功させるには専門的な知見を要しますし、そもそも分野によって広告運用の費用対効果の相性もあります。

このように公開すればすぐにユーザーが集まる、というものではなく何かしらの施策が必要です。流入元の中でも「自然流入」が一番求められるものだと思いますが、自然流入を増やすために必要なことは、大きく2つに分けられます。「土台づくり」と「運用」です。

土台づくりとは、いわゆるSEO対策における内部SEOのことで、ホームページというその箱自体がSEOに強いかどうかです。この強い箱の中でしっかりとコンテンツを更新していくことで、さらにSEOとして強いサイトになり、検索上位に入る可能性が高まります。また、すでにSNSで多くのフォロワーを囲っている場合には、SNSからホームページへ流入させることで、WEBサイト自体の評価を上げて、検索順位の上昇に繋げることもできます。

ホームページの制作 = ユーザーが集まる、ではありませんので、自社にとってのホームページの活用方法を決めた上で、どのような施策が必要になるか制作会社に相談しましょう。

2.プロに丸投げでOK、発注後は納品を待つだけ

制作会社に依頼すればあとはもう納品を待つだけというのは誤解です。ホームページ制作でまず重要なのは情報です。制作会社はクライアントのビジネスの内容、特徴、課題などを分析した上でページ構成や内容を検討していきますので、この情報がとても重要になってきます。

制作会社から様々な情報提供を依頼されたり、提案資料が提出されたりしますが、クライアントのプロジェクトへの積極的な参加が良いホームページ制作に繋がります。

制作会社が提出する資料にはしっかり目を通す

ヒアリングを終えた後に制作会社から内容をまとめた資料や方向性に関する資料などが提出されることがあります。意外とこういった資料を軽く目を通すだけで担当者が「ではそれで」と返してしまうことも少なくないのですが、しっかりと目を通して必要なことは社内で議論することが重要です。

というのも一度制作の方針(戦略やデザインの方向性など)を決めてしまうと、制作会社はそれをもとに進行していきます。あとからここを大きく変えることは振り出しに戻ることになり、納期はもちろん、追加費用の相談になることもあります。

事前に社内でしっかりと方向性を協議しておく

その意味では、事前にしっかりと社内でホームページ制作に関する方向性を協議しておくこと良いです。もちろん初めてのホームページ制作の場合、何から手を付ければいいのかわからないと思いますが、専門的な資料を作る必要はありません。制作会社の視点からこれだけは社内で握っておいてもらえると助かるものを簡単に列挙します。

  • 目的
  • ホームページの役割
  • ターゲットユーザー
  • 掲載したい内容(要望があれば)
  • 予算(あれば)
  • 納期

ホームページの役割は少しわかりづらいかもしれませんが、企業のマーケティング戦略の中でホームページの位置付けは何かということです。例えば、ブログを書いていき集客をしていくいわゆる集客基盤としてのホームページを作っていくのか、あるいは集客基盤は展示会などで築き、ホームページはその顧客が信頼や理解を深めるためのものなのかなど、ビジネスにおける認知から購入・リピートまでの一連の流れの中で、ホームページにどういう役割を期待するのかということです。

また、掲載したい内容についてですが、基本的に制作会社がヒアリングをした上で構成・内容を提案していきますが、希望のものがあればまず最初に相談をしておきましょう。

他にもチェックしている競合サイトや参考サイトがあれば助かるのですが、私は参考サイト探しについては制作会社の1つの仕事だと思っています。もちろん、事前に用意いただくとそれをもとに議論を進めることはできるのでメリットはありますが、デザインの方向性や戦略の方向性などによって何を参考とすべきかは変わってくるため、実際どんなサイトを参考やベンチマークにすべきかは、制作会社が提案した方がいいとも思います。

ただ本音を漏らすと … コンペになった場合にデザインをクライアントの好みで決められることもあるので、それであれば最初から参考サイトを用意してもらうようにお願いすれば良かった、というケースも実際にはあります。

また、一方で社内にデザイナーやマーケターがいたり、社長の強い要望があるケースもありますので、そういった場合は事前に企業の意図を確認する意味で参考サイトがあれば助かるケースも実際は少なくはありません。

3.ページ数を少なくすれば安くなる

ホームページ制作の見積もりは簡単に言うと工数×単価になり、ページ数×ページ単価ではありません。(※ページ数で見積もりを出す制作会社さんもあるみたいですがそれが一般的というわけではありません。)

各ページの長さは異なりますし、実装する内容によってはページが短くても工数がかかるものもあります。もし予算的な相談が必要な場合は予算を伝えた上で相談しましょう。また、デザインや開発において、一般的に一番工数がかかるのはトップページです。一方でサブページは内容によっては大して工数がかからないので、予算削減のために1ページ削減しても見積もりへの影響としてはインパクトが小さいことも少なくありません。

ランディングページは意外と高い

この流れでランディングページに触れておきたいと思いますが、ランディングページは1枚ものにもかかわらず意外と高いです。弊社では30〜60万ほどで制作していますが、一般的にランディングページはページが長く、デザイン的にも工数のかかるグラフィカルなものが多く、コーポレートサイトと比較して割と工数がかかるものが多いです。ものによってはシンプルなホームページよりも高い、なんていうこともあります。

依頼主からすると、どこに工数がかかるのかわかりづらいと思いますので、不安もあるかと思います。そんなときは制作会社にストレートに聞いてみるのもありだと思います。

まとめ

今回は3つのありがちな誤解をピックアップしました。制作会社とやりとりをする際の参考にしていただけましたら幸いです。