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2025.12.10

なぜプロにWEB制作を依頼すべきなのか

1.そもそも“プロに頼むべきかどうか”

自分で作れる時代でも依頼が絶えない理由

ホームページ制作は一昔前ならプロに依頼しなければ作ることはできませんでしたが、今では素人でもホームページを作れるツールがたくさんあります。それでもWEB制作会社へのホームページの制作依頼は多いです。

私はこれには主に2つの理由があると考えています。

1-1.素人向けの制作ツールといえど簡単にいいものが作れるわけではない

コードが書けなくても制作ができるツールはありますが、とはいえ、そのツールの使い方自体、素人が一瞬で理解できるほど簡単ではありません。経験が多少あれば理解も早いのですが、そうではない方が簡単に良質なホームページを作ることができるとは言えないと思います。逆にこういったツールを使ってプロが格安でホームページ制作を請け負うという形は結構見られるようになったと思います。その意味で依頼の形はかなり幅広くなったかなとは思います。

1-2.ブランディングやコンテンツの設計ができない

制作ツールはコードを書けない人でもホームページを立ち上げることができる強力なツールですが、デザインやコンテンツは自分で作成する必要があります。デザインテンプレートもたくさんありますが、うまく使わないとどうしてもテンプレート感はでてしまいます。また、コンテンツ(ホームページに掲載する内容)はホームページを訪問するユーザーに対して理解や納得、アクションを促すための非常に重要なものですが、何をどう訴求するかを設計するのは慣れていないと中々難しいです。

こういったこともあって、実際ツールとしては素人でもホームページを制作することができても、WEB制作会社への依頼は絶えません。

自分の会社におけるホームページの役割や重要性を認識する

とはいえ、すべての企業が制作会社に依頼すべきだとも私は考えていません。一般的にはホームページを持っている会社がほとんどですが、中にはホームページを持たず長らく営業している企業もありますし、持っていても集客やブランディング目的ではない場合など、あまりホームページ制作や運用にコストをかける必要がない場合もあります。今の時代、SNSメインで集客してホームページは本当に簡易なものしか持っていない企業も少なくありません。

ホームページ制作を始める前に、そのホームページの目的と役割は何なのかをよく考えて整理することから始めましょう。そしてホームページ自体それが重要ではなく投資対効果も少ないと見るのであれば、簡易なものを自作するという形でもいいと思いますし、手間を考えるのであれば、テンプレート等を使った格安のホームページ制作をプロに依頼する形でも良いと思います。

なにはともあれ重要なのは見出しの通り、企業にとってのホームページの位置づけを決めることです。

2.制作会社の制作と素人制作の違い

制作会社に依頼する前にプロに依頼した場合と素人が作った場合の違いを整理しておくことは、より適切な判断をするためにも大切です。

先述した内容も含めて主に以下の内容をあげることができます。

  • ブランディングの設計力
  • コンテンツの設計力
  • 必要な機能の実装

ブランディングの設計力

皆さんがインターネットで何か探してどこかのホームページにたどり着いたとき、「第一印象」という非常に曖昧なものがまず先に感覚としてあって、その後ホームページを閲覧したときに、理解や納得といった第一印象とは異なる論理性からくる判断をするようになると思います。

つまりホームページというのは「印象論」と、それとは対照的な「論理性」の両方が同時に求められる媒体です。どれだけデザインが洗練されていても、情報が整理されていなければ読んでもらえませんし、逆に内容がどれほど充実していても、第一印象で “なんか見づらいな” と感じられてしまえば離脱につながります。

ブランディングにおいてはどちらも重要ですが、ホームページにおいては印象論が大きく影響をすると考えています。そしてここは主にデザインが担当する部分になります。つまりこの点でプロ制作と素人制作では大きな差が生まれるということになります。

コンテンツの設計力

コンテンツとはホームページに掲載する各内容のことで、ざっくり言うと料金体系やよくある質問などを指します。ここは業種やビジネス戦略によって何をどのように掲載するかは変わります。例えば保険業界などある程度条件が決まれば概算見積もりが出せるような業界の場合、ホームページ上に概算シミュレーターを実装していることも少なくありません。以前、語学留学サイトでも同様なものを見かけたことがあります。料金体系が一定条件で変わるものは、こういった設計はユーザーフレンドリーであり、無駄な問い合わせ、事務員側での見積もりが不要となり、業務効率化に繋がります。

よくある質問1つとっても、ここを充実させることで今まであった無駄な問い合わせを減らすことができるかもしれません。

もっと俯瞰した目線でみれば、最初にユーザーが訪れた際に、もっとも興味をひくコンテンツは何かを考えて適切な位置に設置したり、料金体系を掲載する場合にどれをオススメとして一番見栄えよくするのかなど、各コンテンツには様々な戦略が練り込まれているものです。

WEB制作会社はこういったことをいつも考えながら制作しているので、引き出しも多く、デザイン力も合わせて考えるとプロと素人で大きな差が生まれます。

必要な機能の実装

先程触れたような見積もりシミュレーターのような機能はプロじゃないと実装ができませんが、もっと一般的な例としては、管理画面の作り込みです。ホームページを運用するにあたって重要な要素となります。例えば、トップページでヘッダーのスライダー機能を作る場合、スライド1枚1枚を管理画面から更新できるようにすることが可能です。また、セミナーなどのイベントを管理したい場合、申込期限が来たら自動的に申込フォームをクローズしたりすることもできます。

いずれにせよ、企業の中でのホームページの重要性や目的・役割を明確にした上で、上記が必要なことであればプロに依頼すべきだと考えます。

3.制作費の裏側

WEB制作会社に依頼する上で気になるのがコストだと思います。こればかりはWEB制作会社によってピンキリなのですが、まずは制作費に含まれるものを把握しておきましょう。

制作費に含まれるもの

見積もり項目の明細はWEB制作会社でそれぞれ異なるとは思いますが、大きな項目をあげるとすれば以下のような項目になると思います。

  • ディレクション / 要件整理
  • ワイヤーフレーム制作
  • デザイン制作
  • 開発
  • 公開作業
  • マニュアル制作(必要に応じて)
  • その他(撮影費用、有償素材購入費、イラスト制作費用など)

ディレクション/要件整理は、ヒアリング・各種調査やそれに基づいた要件定義などにかかる費用です。ワイヤーフレーム制作はデザインに入る前の骨組みの設計で、各ページにおいてどこに何を配置するのかを決めます。建築でいうインテリアもエクステリアもない設計図面のようなものです。そしてワイヤーフレームをもとにデザイン制作に入ります。開発は、フィックスしたデザインをブラウザで見れるようにコーディングしていく作業です。公開作業は公開に関する必要作業(各種やることが意外とあります)、マニュアル制作はCMS納品する場合に管理画面の使い方のマニュアル、それらに加えて必要に応じて撮影費用等が入ってくるイメージです。

安い制作会社と高い制作会社の違い

まず前提として、テンプレートを使えば当然安くはなるのでその点は今回は触れず、オリジナルデザインを前提に整理していきましょう。

制作料金というのは先述した見積もり項目からもわかるように、基本的には技術量(工数や担当者の単価)から決まります。美容室に行っても担当によって料金が異なるのと同じですね。技術量はピンキリなので高いところと安いところを比べれば大きな差がでますが、それ以外ではどんなところで差が出るのでしょうか。

それが要件定義(調査含む)、加えてデザインにどれだけ時間をかけるのかという点です。ホームページの要件定義フェーズではページ構成や必要コンテンツの洗い出しなど全体像を決めていく作業になりますが、制作料金が高い制作会社はここにしっかりと時間をかけていく傾向にあると思います。その企業のことをより深く知るためにヒアリングを何度も行ったり、時には現場視察をしたり、各種調査に時間をかけてクライアントへの理解を深めます。また、ワイヤーフレーム制作やデザイン制作においても、作業的ではなく、しっかり時間をかけて良いものを制作してくれる傾向にあるでしょう。

特にホームページをマーケティング要素として重要だと考える企業ほど、ここに費用を投じることに価値はあります。ただ高い制作会社のすべてがこういった点に労力を費やしているというわけではありませんので、選定をする際には、費用に見合った作業をしてくれるのかをしっかりと精査することが大事です。

4.WEB制作会社に依頼しても失敗するケース

成果が分かれる原因は、技術力だけでなくコミュニケーションにあることが少なくありません。技術力は当然品質に大きく影響を与えますが、この点についてはしっかり制作実績や提案内容を確認することによって予めどのレベル感かは把握ができます。ただ、情報の授受と意思疎通が不足すると品質が落ちます。

デザインは情報の二次加工です。クライアントや調査から得た情報が不足・不正確・方向違いだと、適切なアウトプットに至れません。デザイナーはこの情報をもとに、ホームページ全体、あるいは各コンテンツのデザインを作っていきます。コミュニケーション不足によってここが欠落しているとデザイナーが適切なデザインをすることができません。

もちろんWEB制作会社は、クライアントがホームページ制作に関して知識・経験を持ち合わせていないことを前提に、待ちの姿勢ではなく、情報収集のための積極的なアプローチをする必要があります。見積もり内容だけではなく、そういった姿勢を確認するのも選定作業の要素として念頭においておくと良いと思います。

また、たまにクライアントの担当者がWEB制作会社に制作を丸投げしようとすることがありますが、これは上記の観点からもよくありません。クライアントには情報提供側としての大切な役割があります。WEB制作会社としっかりコミュニケーションを取りながら、進行中に違和感や気付いたことがあればしっかりとWEB制作会社とコミュニケーションをとっていきましょう。

5.まとめ

ホームページ制作は必ずしもプロに依頼しなければならないということはありません。SNSでバリバリ集客してホームページは簡易なものだけを持っている企業もあります。まずは企業にとってのホームページの位置づけを考えた上で、重要性が高いと考えるのであれば、WEB制作会社に相談してみるのが良いと思います。