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適切な指標をもったWebサイト運用のための、KGIとKPI設定

Googleアナリティクス(以下、アナリティクス)を活用した運用は順調だろうか。
あまりのデータの多さに何を見たらいいのか分からない、社内報告をするにしても何を結論としてもっていけばいいのか分からないなどの悩みをもっている方も少なくないのではないだろうか。
 
ビジネスゴール(課題解決の状態)と現状とのギャップを埋めるためにユーザーに提供するものがサービスであり、サービスの内容を伝える手段にWebサイトやその他媒体がある。
 
アナリティクス解析をする際に、Webサイトが何のために存在しているのか、全体のビジネス像の中での位置づけを再度思い出してみて欲しい。そうするとWebサイトが何を達成すべきなのか指標が見えてくるだろう。
 
その指標が見えていれば、アナリティクスを利用する際にたくさんのデータを見る必要はなくなる
 
指標はアクセス数のケースもあれば、コンバージョン(Webサイト内での目標達成:資料ダウンロードなど)であるケースもあるし、コンバージョンレート(目標達成率:アクセスから資料ダンロードに至る確率など)かもしれない。
 
それは本来Webサイトを作成する段階で決められているべきことであるが、決めていなかったとしたら今からでも検討すべきである。
 
では指標とはどのようなものなのだろうか。KGI、KPIの観点から説明したい。
 
 

1.KGIを決める

KGIは、Key Goal Indicatorの略で、重要目標達成指標といわれるものだ。これはプロジェクトにおいて達成すべき目標を数値化したもので、売上高などがあげられる。あくまでも定量的な指標である。
例えば、「6ヶ月で3,000万円の売上げアップ」いったような指標だ。
 
 

2.KPIを決める

KGIとセットで使われるのがKPIでこちらは、Key Performance Indicatorの略で、重要業績指標といわれるものだ。KGIを達成するために、どのような取り組みをするかを洗い出し、その中で重要な指標をKPIとして設定する。
KPIも定量的なものであり、例えばWebサイトのアクセス数増加や、コンバージョンレート(Webからの申し込み率など)のアップがあげられる。
KPIはKGIで定めた目標数値を達成するための手段であり、KGIに対して複数設定されていることもある。すべてのKPIを達成することがKGIの達成に欠かせないだろうという予測のもとに計画が立てられる。
 
例えば、KGIが6ヶ月で売上3,000万アップ、KPIがWebサイトへのアクセスを30%増加、Webからの申込み率を10%増加、など。
*アクセスが30%増加、申し込み率10%増加をKGI達成のために不可欠な指標としている。
 
 

3.本質的なKPIの設定を心がける

Googleアナリティクスの必要性でも書いたが、解析する指標は本質的なものでなければならない。アクセス数に目がいきがちであるが、アクセス数というのは、アクセス数だけを狙ってサイトの構造を変えれば比較的簡単に増加することができるのも事実だ。(例えばページを細かく分割するなど)
 
ただ、そこに本質的な意味はなく、KGIが売上なのであれば、Webサイトを訪れたたった1人のお客様にいかに気持ちよくショッピングをしてもらうか、あるいはお問い合わせをしてもらうかに全力をそそぐべきであり、KPIもそれに準じたものにするべきである。
もちろん、それができた上でアクセスアップを狙うのは企業として当然やるべきことではあるが、アクセス=売上ではないことを念頭に入れておきたい。
 
 

4.KGIとKPIにもとづいたアナリティクスの活用

適切なKGIとKPIを決めたら、アナリティクスを使ってそれらを計測しよう。アナリティクスでなんとなく数値を見るのではなく、指標を持って意味のある数値を追いかけるようにしょう。
 
ページビュー数やユニークユーザー数、離脱率などはアナリティクスで簡単に見ることができる。コンバージョンを計測する場合は少し専門的な設定が必要であり、Webサイトの方にもわずかだが手を加える必要がある。
 
こちらの記事にコンバージョンを計測するための設定方法を書いているので参考にしていただきたい。

コンバージョントラッキングの設定方法とサイト分析

 
アナリティクスではかなり細かいところまでデータを分析でき、コンバージョンレートを管理するときも、コンバージョンしない人たちがどこで離脱しやすいのかを突き止め、離脱する理由について仮説を立て検証して改善していくということが可能である。
 
まずはKGIとKPIを決めて指標を絞り込むことをやってみよう。
そして、アナリティクスはKGIとKPIに対してWebサイトがうまく運用できているかを確認するためのツールであることを忘れず、必要なデータを見るくせをつけ、不要な情報に惑わされないことを心掛けよう。
 
これはあなたの会社のWebサイト運用をより本質的なものにしてくれるはずだ。