企業がユーザーに一方的に情報を提供する時代は終わり、今はSNSを通した情報取得のようにユーザー間での情報交換が活発な時代である。
そしてユーザー間においてどのような情報交換がされているのか、どのように情報は伝達されていくのかを考えることは、今のWebマーケティングにおいて重要な要素である。
ユーザー間の情報交換の手段は色々とあるが、広義の意味で口コミととらえ、口コミマーケティングを考える際の重要な6つの要素について列挙し、ポイントを解説していく。
人に伝えたり説明するのが面倒なものはそもそも口コミになりにくい。誰でも簡単に伝えられるようなものでかつ、人に話したくなるような方法を考えよう。その際に実際に見せやすいものであったり、覚えやすいものであるとよい。
他人を巻き込むことで自分に都合のよいものは世の中にたくさんある。例えば、スカイプやチャットツールのようなコミュニケーションツールはその代表例だろう。自分一人では成り立たないものであり、他人を巻き込むことで初めてそのメリットを享受できる。SNSもそうである。他人がいるからこそ面白いのだ。
mixiは招待制のSNSとして全国に広まっていったが、これは「人に何かしてあげる(招待してあげる)」ことによって得られる満足感を上手く口コミに応用している点で有効だったのではないだろうか。
記事などを自分のコメントと共にシェアし、自分の考えを外面化することはセルフブランディングなど自分を表現する方法として使われる。あなたももしかしたら誰かの投稿や記事に対してコメントを入れてシェアをしたことがあるのではないだろうか。議論を呼ぶものほど、コメント付きでシェアされやすい。
影響力や拡散力のある層からの支持を得るだけで、周りに一気に広まるようなことがある。訴求相手を誰にするかで訴求効果がかなり変わってくるだろう。経営者層に訴求するのがよいのか、井戸端会議好きの主婦に訴求するのがよいのか、女子高生に訴求するのがよいのか考えてみよう。
口コミを生むツールはリアルのコミュニケーションだけではない。SNSやLINEなど様々なツールがあり、ツールを活用することで口コミを促進することができる。facebookやtwitter、Instagramではそれぞれ性質が異なることを理解し、ツールを利用しよう。
facebookは長文が投稿できるのでストーリー性のある投稿がしやすい。twitterは140文字という制限があるのでfacebookのようにストーリー性のある投稿はできないが、facebookよりも不特定多数と繋がっていることが多いことと実名ではないことから、比較的気軽にリツイートされやすい。Instagramは写真での訴求に強い。
何よりも口コミされるような良質なものをお披露目することが必須条件であるが、口コミを最大化するための準備は予めしておこう。