キャッチコピーはターゲットを最短で確実にゴールへと向かわせるための重要な案内板である。
書籍で本を探すときに「まずは中身を見てみよう」と無作為に本をとる人はいないだろう。タイトルや帯を見て手に取るかどうかを決める。
キャッチコピーは本でいうタイトルや帯のようなものだ。せっかく良いものをもっていても、ここを間違ってしまうと大きなロスにしかならない。
本記事では良いキャッチコピーをつくるための手順をみていこう。
まずは理想の客を絞り込もう。ターゲットの絞り込みのことであるが、あえて理想の客という。理想の客を絞りこむことで以下のようなよい仕事のサイクルが生まれる。
理想の客と出会うことによって仕事が楽しくなるし、それによって継続的によいものが提供できるようになる。その結果サービスの質がどんどんあがっていくだろう。そしてそれがまた理想の客との出会いを生む。
理想の客を選ぶことの重要性については、以下の記事にも書いているのでご参考にされたい。
「理想のお客様を選ぶ」
キャッチコピーにおける理想の客を絞り込む意味は、ダイレクトに突き刺さる表現をするために、ターゲットの属性や状況を細分化しておきたいからに他ならない。ここの精度によってキャッチコピーの質は変わるのでよく検討しよう。
理想の客が持つ悩みはなんだろうか。これはもうすでに「1.理想の客を絞り込む」で明確になっているだろう。コンパクトにまとめてキャッチーなフレーズとして一度まとめておこう。
例えば理想の客が、戸建を建築予定の30代子持ち夫婦で、二世帯住宅を希望しているとする。ただ姑が気難しい人で嫁姑関係をかなり気にしている人物だったとしよう。そんな理想の客に対して刺さる言葉を選びキャッチコピーとして下書きする。
例えば以下のように。
とりあえず先を読み進めてみようと思うのではないだろうか。
キャッチコピーに数字を入れることでより理想の客に刺さるフレーズとなる。
○○を解決する心理学的な方法
よりも
○○を解決する心理学的なたった3つの方法
の方が、すぐに実践できそうな気がするし、厳選された3つの方法という意味を感じてもらうことができる。
数字をいれることで先に下書きしたキャッチコピーは以下のように書けるだろう。
言葉はよりキャッチーなものの方が興味をわかせることができる。ここまでで大方キャッチコピーはできあがっているので、最後にキャッチーさにさらに磨きをかけよう。
先述したキャッチコピーは以下のように書き直せるだろう。
これでキャッチコピーが完成した。
キャッチコピーはトップページだけに必要と考えている方も多いようだが、そんなことはない。重要なコンテンツのページにはキャッチコピーを入れよう。冒頭に書いたが、キャッチコピーはターゲットを最短で確実にゴールへと向かわせるための重要な案内板である。
ユーザーというのは基本忙しく時間がない。そして、面倒くさがりだ。自分に不要だと思われては読んでもらうことすらできない。その意味でもキャッチコピーはたった1文だが、破壊力は計り知れない。