「素敵な結婚式をしたい」誰しもがそう思っているだろう。
できるだけ多くのウェディング会場を回って自分にあったところを探すのだろう…と思いきや、意外とそうでもないようだ。
ウェディング会場の下見に何箇所行ったかというアンケート結果があったので以下に内容を抜粋した。
結婚準備室(http://special.kekkon-j.com/)によると以下のような調査結果が出ている。
また、他にも同様にアンケートを実施していないか調べた結果、
みんなのウェディング(https://www.mwed.jp/)では以下のような調査結果になっていた。
ウェディング会場の下見数は2〜3件が一般的なようだ。数あるウェディング会場の中で下見するのはこれだけ少ないというのは、逆にホームページ等でウェディング会場の様子や情報を見て、ある程度絞り込んでいるということが予想される。
ホームページ上でいかに「素敵な結婚式」をイメージしてもらえるかが勝負の分かれ目といえそうだ。では、そんなウェディングのホームページ、制作にあたってどのようなポイントを抑えておけばよいのだろうか。
Instagramは写真の訴求に最適なツールで女性のユーザーが多い。ウェディング会場を選ぶにあたって新婦側の意見は強いだろう。Instagramをフォローしてもらうことで継続的なアプローチが可能になる。「そろそろウェディング会場探そうかなぁ」という状態から「そろそろ決めないと」の間までなんとなくでもInstagramを通して接触を続けていると初めて見かけるところよりも好感を持てるものだ。
マーケティング用語でザイオンス効果というのがあるが、人は接触を重ねることで好意をいだくようになるというものだ。
いくら写真がよくても写真のレイアウトや文章とのバランス、配色などが悪ければ台無しだ。どうやったらその写真がより美しく見えるか、ホームページ全体を俯瞰して考えてみよう。
トップページからごちゃごちゃとした見え方はマイナスポイントだ。スマートで写真が映えるような美しいホームページを目指そう。細かい情報は下層ページにまとめよう。
トップページはとにかく一気に世界観に引き込ませ「こんなところで結婚式ができたら…」と思ってもらおう。その後に必要な情報を提供すればよい。
会場選びでもっとも重視されているポイントのアンケート結果があったのでこちらも以下に抜粋する。会場選びで重視されるポイントを知ることで、まずは会場候補として選ばれ下見にきてもらえるような訴求のヒントになる。
結婚準備室によるアンケート結果。
みんなのウェディングによるアンケート結果。
これによると会場の雰囲気、交通アクセス、料金が重要視されているようだ。
この中で、交通アクセスと料金についてはあくまでも論理に訴えかける(駅から徒歩○○分だからゲストにも喜ばれる…など)ものである。一方で会場の雰囲気は感情的に訴えかけるものである。
まずは感情を刺激することが先決だろう。先述したが「こんなところで結婚式ができたら…」と思わせ「もっと知りたい」となってから、論理に訴えかける方法がよい。
ところでこの「会場の雰囲気」だが、何を見ているのだろうか。それは自分たちの結婚式が最高のものになると予感できる場であるかどうかを見ているのだろう。ただ美しい会場ということではなくそこに「幸せ」を感じるような演出がホームページにも必要だ。
そう考えるとやはりモデルを使って結婚式当日のイメージを演出したシーンの写真が必要だろう(特にトップページには。)。モデルを使わず実際の写真を使っているところもあるが、モデルを使うことのメリットは最高の笑顔のカットが撮れるまで何度も撮れるし、角度も自由に撮れる。モデルとして美男美女を選定することもポイントだろう。
実際の写真は事例のような形で掲載したい。
交通アクセスや料金については、世界観を崩さないように全面には出さないが、ユーザーが迷わないようにしっかりナビゲーションとしてわかりやすく設置しよう。
少し話が変わるが、訪問販売や実演販売では、目の前のお客に対して衝動買いをしてもらえるように、気持ちを高ぶらせるような仕掛けを色々打ってくる。それがまた匠でうまいから売れる人はどんどんものを売ることができる。
もしあなたのホームページを見たユーザーが、「ここが気になる」と気持ちが高なっているのであれば、その高鳴りがおさまる前に次のステップへと誘導することが大切だ。
そのために必要なのは、UI(使い勝手)の最適化とスムーズなコンバージョン(資料請求など目標達成)導線である。過度な演出をしようと逆にUIが悪いサイトをたまに見かける。わかりにくいのでそれは避けたい。世界観を創るにしても最低限のUIは確保しておこう。
スムーズなコンバージョン導線とは、例えば資料請求であれば、どのページからも簡単に資料請求ができることや、資料請求におけるフォームの入力項目が多すぎないことなどがあげられる。
資料請求フォームの入力項目がやたらと多いホームページは多い。ユーザーは1つではなく複数の候補から資料請求をすると考えると何度も何度も情報を入力する煩わしさを感じているだろう。
必要最低限の入力項目にする、必須事項でないなら項目を表示させない、郵便番号からの自動住所入力、番地・ビル名などをいちいちわけない、入力しやすいデザインにするなど、ユーザーのストレスを軽減するフォームにしよう。
もしどうしても入力項目が多いのであれば、一旦名前とアドレスだけ入力してもらい、後で詳しい情報を入力してもらう専用フォームをメールで通知するなど、まずはワンステップ先に進めることを意識しよう。
ウェディング会場探しは今はポータルサイトから条件検索で絞り込むことが多いだろう。その意味ではウェディング会場のホームページにたどり着いた時点で、ある程度条件にマッチしているケースが多いかもしれない。
であればなおさら、トップページでウェディング会場の世界観に引き込むデザイン力が求められるだろう。