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Webサイトの戦略をWebサイト単体で考えてはいけない理由

Webサイトはあくまでも皆さんのビジネスを加速する“可能性をもったツールの1つ”である。Webサイトに戦略がなければ機能はしないし、戦略があってもビジネス全体でWebサイトが担う役割が明確になっていなければその戦略は空振りに終わる可能性が高い。

要するにタイトルにあるように、Webサイト単体でものごとを考えてはならないということだが、以降、その理由の詳細を3つほどあげたい。

Webに限らずビジネスモデル全体を見つめ直す必要性とそれによる可能性がある

何かしらの理由でWebサイトのリニューアルや新規立ち上げ、あるいはSNSやブログの導入など新しくWebサイトの運用を考えているのであれば、ぜひビジネスモデルを改めて見つめ直すところから初めていただきたい

語弊を招くので補足すると、ここでいうビジネスモデルの見つめ直しというのは、ビジネスを根底から変えることを検討していただきたいのではない。Webは進化が早く、以前Webサイトを制作したときと現在とでは環境がかなり変わっている可能性があるため、使えるツールやWebにおけるユーザーとのコミュニケーションのあり方自体に変化が起きている可能性がある。

そのため、仮にWebサイトをリニューアルするのであれば、ビジネスモデルの中で、Webサイトが担う役割にも変化が生じていたり、あるいは変化させることでより効果的にWebサイトを使えるようになる可能性がある

ビジネスモデル全体ではなく、Webサイト単体でものごとを見ていると、こういったことに気が付きにくい。これがWebサイトの戦略をWebサイト単体で考えてはならない理由の1つ目だ。

Webサイトは他媒体と連動した施策が必要

ところで、ビジネス全体のマーケティング戦略の中で、Webサイトはほとんどの場合において他媒体と連動した戦略がとられる。例えば、カタログで商品を知り、Webサイトにアクセスして購入するような、オフラインtoオンラインのモデルはよくあるマーケティングスキームだ。この場合、Webサイトはカタログの内容を無視して、制作することはできない。ユーザーがどうやってWebサイトにアクセスしてくるのか、Webサイトでコンバージョンしたユーザーが次にとる行動は何なのか、そういった前後関係を考えた上でWebサイトを設計する必要がある。

これがWebサイトの戦略をWebサイト単体で考えてはならない理由の2つ目だ。

既存の戦略ありきでWebサイトリニューアルを考えることの落とし穴

既存のマーケティングスキームありきでWebサイトをリニューアルをすることは大きな過ちである。結果的に同じスキームになることはあっても、それが前提になってはならない。例えば、現行ホームページが、訪れたターゲットに対して資料請求を促すスキームであったとしよう。もしかしたら、資料請求ではなくセミナーへの誘導の方がコンバージョン率が高いかもしれない。そういった可能性を考える必要がある。ホームページをリニューアルしようと思ったきっかけはデザインの変更であったとしても、スキームの見直しは必ず検討しよう。

そしてスキームを見直すには、コンバージョンを資料請求にした場合とセミナー誘導にした場合のユーザーの成約率を検討するなど、Webサイトの内側のみならず外側でどのような結果が出るかを考える必要がある。

これがWebサイトの戦略をWebサイト単体で考えてはならない理由の3つ目だ。

まとめ

どうしても制作会社に相談をする場合、Webサイトの内側だけを見てしまいがちになる。

しかし、ビジネスモデル、マーケティングスキーム全体の中でのWebサイトのあり方を再度検討していくことが成果を出すためには必要だろう。