もしあなたがターゲットを目の前に商談をしていたとしよう。しかし、ターゲットは非常に急いでおり、商談時間が10分しかなかったら…あなたはターゲットに何を伝えるだろうか。おそらく“これだけは絶対に知って欲しいことのいくつか”ではないだろうか。
ホームページのコンテンツを作成する上で、“絶対に伝えたいこと”が絶対に伝わるような訴求方法を考えておきたい。先述の例では、商談時間が10分もあったが、ホームページは不要と思われれば5秒で離脱されてしまう。あなたの会社と関わることの最大のメリットが伝わることなく離脱されてしまっては、妥当な評価をされていないと言えるだろう。
絶対に伝えたいことは、あなたのビジネスが他者と比較された時に優位性のあるものでなければならないし、優位性がより強く訴求しなければならない。絶対に伝えたいことにそもそも優位性がなければ、それはターゲットにとって伝えられて意味のあるものではなくなってしまう可能性がある。
伝えるというのは、単純に情報を伝えることではなく、訴求をするということである。
通常ホームページのコンテンツは、ターゲットの購買フローを細かく検討し、購入に至るまでに必要とされる情報を整理し、コンテンツ構成を考えていくだろう。一方で“絶対に伝えたいこと”はターゲットの購買フローだけを考えていても、そこには現れない可能性がある。
ホームページ制作会社に制作を依頼する場合など、妥当なコンテンツ構成を提案してくれているように見えて、実は重要なコンテンツが抜けていた…ということがないようにしたい。
“絶対に伝えたいこと”は階層にわけて考えることができるかもしれない。例えば、ホームページ全体として絶対に伝えたいこと、料金ページを見ている人に絶対に伝えたいこと、サービスページを見ている人に絶対に伝えたいこと、会社概要を見ている人に絶対に伝えたいこと…etc.。
ホームページの各ページにはそれぞれの役割がある。料金体系のページには料金を魅力的に見せ、ターゲットの土俵にあげてもらうという役割があるだろう。それぞれの役割を担うページ単位で、“絶対に伝えたいこと”を整理してみよう。それらはしっかりとホームページ上で訴求されているだろうか。
もしされていなければ、あなたの会社のホームページはまだ改善の余地があるということかもしれない。