ユーザーは時として市場の動きや技術の動向に振り回され、どの商品を選択したらよいのか、どう商品を選択したらよいのかわからなくなることがある。そんな時にはしっかりユーザーの疑問に寄り添ってあげることもWebマーケティングでは重要である。
例えば、筆者は昨年4Kテレビを買ったが、4Kテレビについては全く詳しくなかった。しかし買い換える上で、4Kについて知る必要があったし、Webサイト、店員へのヒアリング、パンフレット、などを通してかなり勉強した。家電は特に技術的なことがたくさんあり、一般ユーザーにとっては何を選択すればよいのかの判断が難しい。こういったケースでは、ユーザーの疑問に1つ1つ応えるようなコンテンツをWebサイトで提供する戦略は有効な手段である。
特定の課題に対して応える疑問解決型のコンテンツを準備することで、ユーザーは自分の商品選択のための知識を得るためにそのWebサイトに訪れるようになる。企業は自社商品に対して当然よく知ってはいるが、一般ユーザーがその商品に対して無知であることを理解していないことも少なくない。
どこよりもわかりやすいコンテンツを作ることで、ユーザーはそのページを何度も見に来るだろう。
ユーザーの疑問を解決し知識を増やしてあげることは、企業にとって大きなメリットがあるだろう。知識を持つことで、ユーザーは商品が自分に与えるメリットをより深く理解するようになり、購買意欲が高まる。また、それだけではなく、より自分にメリットを与える高価なグレードに対する欲求が高まるだろう。
これはユーザーに対して高価なものを売りつける方法とは異なり、ユーザーが自分で知識を得て、自ら高価なものを欲するようになるという非常に効果的なマーケティングと言えるのではないだろうか。
ところで、ユーザーの疑問はいつ訪れるのだろうか。もちろん商品を購入した後ではない。商品購入前、それもかなり初期段階であろう。
新しいマットレスを購入検討しているユーザーはまずはマットレスを探すためにインターネットで検索するか、家具屋に行くだろう。その時に、ポケットコイル式とボンネルコイル式の2種類のマットレスがあることに気づく。違いを知らない人は多く、ここで疑問が生じる。まだ具体的な商品はもちろんメーカーも検討していない段階でこのような疑問が生じ調べ始め、疑問解決コンテンツを提供しているホームページへとたどり着く。
このように、かなり初期段階でユーザーは疑問を持つことは少なくないだろう。そして、検討初期段階でユーザーがサイトに訪れてくれることで他社より1歩リードすることができ、Webマーケティングとして効果的である。
疑問解決型のコンテンツを準備し、そこでアクセスを集められるようになれば、認知獲得だけではなく、ユーザーの購買意欲を刺激しより高価な商品を購入してもらうことにも繋がる。