GoogleにしろYahooにしろ、検索結果は1画面に10件表示される。
ユーザーはその中からどれを閲覧するか選ぶのだが、単純に検索結果の順位だけではなく、検索結果の表示のされ方によって、クリック率は変わる。
だから検索結果に自社ホームページがどのように表示されるのかは重要なことであり、公開前にしっかりと設定をするのだが、いざ公開してみると、知らないと疑問に思うことがいくつか出てくる。
あなたは、自社ホームページの検索結果を見ていて、こう思ったことはないだろうか?
これだけ言われてもわからないと思うので、これらの疑問について具体的な例をあげながら説明をしよう。
全体的にここで言いたいことを先に言っておくと、制作サイドで設定した情報がそのまま検索結果に反映されるのではなく、Googleがユーザーのためにある程度表示を最適化した上で検索結果を表示しているということだ。
まずは下図をみていただきたい。これは「六本木 中華麺」で検索した結果である。
Rettyの「六本木でラーメン通がオススメする人気ラーメン店20選 – Retty」は、「中華麺」のワードが含まれておらず、「六本木」しか該当しないのにも関わらず検索順位の5番目にきている。
念のためこのページのソースコードの中に「中華麺」というワードがないか調べたが1回も出てきていない。つまりこれは、Googleが中華麺とラーメンはユーザーにとって近い情報だと認識して表示していることを証明している。
ちなみにホームページ制作で検索してもWebサイト制作としか書いていない制作会社のWebサイトがそれなりに上位表示されていることも確認できた。
Googleの検索エンジンは言葉の意味を理解し、かなり高度なレベルで検索結果を表示してくれるということだ。
まずこれはどういう状態かというと、
例えばこちらの記事、
titleタグ(ページのタイトルを指定する部分)は下図のように
<title>成功者と自分の間にある起業家精神という溝</title>
と記述しているのにも関わらず、
検索結果ではこう表示されている。
本来は後ろにくっついている「インタビューサイト・等…」は不要だ。
このサイトはインタビューサイト・等身大というサイトタイトルの下層ページにつくったブログの記事なので、Googleがタイトルの表示を自動的に最適化してこのような表示にしている。必ずしも指定したtitleタグの通りに表示されるとは限らないので覚えておこう。
もしある下層ページにサイトタイトルと関連性が低いページを作ろうとしているのであれば、検索結果表示でタイトルの後ろにトップページタイトルがくっついてくるなど、不適切になる可能性があるということだ。
先に出したアマゾンの例をもう一度出す。
上図の赤枠の部分は表示されないサイトも多い。クライアントからこのような表示をしたいと要望を受けることもあるのだが、これはGoogleが自動的に表示しているもので、Webサイト制作時に設定するものではない。
Googleがサイト構造を解析し、検索結果に表示すべき下層ページの内容を判別して表示しているのだ。Webサイト制作における適切なマークアップ(htmlを書いていくこと)がいかに大事であるかおわかりだろう。
このようにGoogleはユーザーにとって最適な情報を届けるべく、検索結果表示の最適化にも力を入れていることがわかる。そして、検索結果表示を最適化するための情報は、GoogleのクローラーといわれるロボットがWebサイトを巡回しながら収集している。
検索結果表示の仕様はいつどう変わるかわからないし、検索結果表示を常に最適化したいのであれば、Webサイトの適切な構築によるクローラーへの適切な情報提供が必要であるということだ。