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UXデザインの考察からWebコンテンツ作りのヒントを得る

UXとはユーザーエクスペリエンスの略称であり、ユーザー体験性のことをいう。
 
ではWebサイトでいうUXとは何か?それはユーザーがそのサイトで体験できるものであり、実際に体験するものだけではなく、擬似的な体験も含む。
 
例えば実際にはそこに行ったことがないけれども、その場にいるシーンを想像できるようなツアー旅行を訴求するWebサイトや、Webサイトで見ただけなのに絶対にオシャレにカットしてくれそうな美容室のWebサイトはUXが高いといえる。
 
UXデザインについて深く考えることで、魅力を伝える媒体としてWebサイトのコンテンツ作りのヒントが得られるだろう。
 
 

1.WebサイトにおけるUXデザインの事例

UXデザインの事例を見ることで、UXデザインと何かを明確にイメージしていこう。
 

有限会社 作山窯

 

有限会社 作山窯:http://www.sakuzan.co.jp/product/urban.html
このWebサイトの特徴は、まるで商品を手にとって見ているかのようなクオリティの写真だろう。焼き物の特徴がしっかりとユーザーに伝わる写真のクオリティと見せ方がUXデザインに優れているといえる。また、商品個別ページでも商品の写真を拡大してみることができたり、aboutのページ(http://www.sakuzan.co.jp/about/)では職人技からできる製品の美しさを物語る構成が心をうつ。このような演出を通してただの綺麗な工芸品ではなく、職人の温もりを感じることがき、本来の価値を体験できる。
 
 

difott


difott:http://difott.com/case/
「図面の価値を高める」をコンセプトに作られた図面ケースを販売するWebサイト。実際に図面がこの図面ケースにどうやって収められるのか、スクロールしていくと画像が切り替わりわかる仕様になっている。白いキャンバスに図面ケースがスクロールとともに開かれていき図面が出てくるところに、商品コンセプトを強く訴求する狙いがあるように思う。
 
 

株式会社じげん


株式会社じげん:http://zigexn.co.jp/
トップページから上にスクロールできる仕様で、一番上までスクロールすると企業理念があり、宇宙のデザインになっているが、企業のコンセプトを画面いっぱい使って表現している。面白いのはそこから下にスクロールするに連れて空が現れ、空中都市が現れ、雲を抜けるとページ最下段に地上が現れる。デザインだけではなく、トップから最下段にいくまでのコンテンツの流れにも注目したい。企業の軸となる企業理念がトップ、そこから企業理念を実現する組織体制、そのあとに通常のホームページの構成、最後にサービス利用シーンのイメージ、と一連の流れができていてデザインともマッチしている。
 
 

2.UXに優れているWebサイトとは

事例を見てイメージが具体的になっただろうか。UXに優れているというのは単に写真が綺麗とか、ギミックが面白いとか、そういうことではない。企業が取り扱っている価値(商品やサービスだけでなく理念や精神など)をユーザーがWebサイト上で体験できるかどうかである。
 
 

3.UXを意識したWebコンテンツ作り

UXデザイン、つまり体験性をWebサイトに付与することで、無数にあるWebサイトの中でも数少ないユーザーの心を動かすことのできるWebサイトへと近づく。
 
UXデザインをするときは、まずあなたの会社が提供している価値が何かをよく考えよう。例えば先の伝統工芸品の例でいえば、物理的に提供しているものは「伝統工芸品そのもの」であるが、価値としてはそこにとどまらない。伝統工芸ができるまでの工程やその裏側にある職人の想い、そういったバックグランドがあるがゆえの気品高さがある。
 
提供している価値の本質を理解し整理しよう。そしてそれをコンテンツ化しよう。技術はいくらでもある。デザインで表現してもよいし、キャッチコピーで表現できるかもしれない。動画でもよいだろうし、Webサイトの動きを工夫することも考えられる。
 
 

4.これからのUX

技術の進歩はいつも早いものだ。2016年はVR元年といわれ、VRは市場に一気に広まり、一般家庭でVRに触れられる時代となった。技術が高度化していく中で、ユーザーに対してクオリティの高いものが提供されていく。
 
生活必需品と言われるものに対する価値は悲しいことだが「あって当たり前」のものになり、いかに付加価値をつけるかが勝負の分かれ目になってきている。
 
Webサイトにおいてもそうだ。ホームページはあって当たり前の時代になり、いかにユーザーを突き動かすWebコンテンツを作れるかどうかが集客の鍵となってきた。そしてそこに必要不可欠な要素としてUXデザインは位置づけされるようになってくるだろう。
 
今後必ずUXデザインに基づいたコンテンツ作りは当たり前になってくると弊社は考えている。しかし執筆時点ではまだまだUXデザインは当たり前ではなく、それをやることが大きな優位性を生む。
 
Webサイトはあくまでも媒体であり、良い企業であれば必ずWeb集客ができるわけではない。AとB、2つのWebサイトを第三者に見てもらったときに、必ずしも実力がある企業のWebサイトが高評価を得るわけではないのだ。Webでの集客は今後ますます欠かせなくなってくるだろうし、そのときに実力に加えて「見せ方の力(媒体力)」は必要だ。だからこそ、UXデザインには早めに取り掛かっておきたい。