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強いブランドを作る4つの方法

強いブランドを作りあげることができれば、後々集客で競合に対して優位に立つことができる。ブランドを作り上げるまでには労力がかかるが、その労力が無駄にならないよう、強いブランドづくりができるノウハウを確実に実行していきたいものだ。
ここでは強いブランドを作る4つの方法をご紹介しよう。
 
 

1.適切なコンテクストをつくる

コンテクストとは文脈のことで、文章の前後の繋がりのことを表現した言葉である。文章は前後関係を削除して、ある一文だけを読むと、解釈は人によって様々になる。コンテクストがあるからこそ、その一文に正しい意味が付与されたり、深みが出たりする。
 
全く同じ文章を異なる人がSNSに投稿した場合、その文章に対する第三者の反応は誰が投稿したかによって異なる。これはその人がそれまでに積み上げてきたものが背景にあり、それを知っている人たちは、その文章を読むときにその背景を忘れることができないからだ。
 
それはある意味で「A君は○○な人だ」というブランドがあるがゆえのことだ。
 
企業のブランドも同じことだ。ユーザーがその企業のある一部分に触れたときに何を感じるかは、実はその一瞬だけではなく、これまでに企業が発信してきたこと、コンテクストに多いに影響を受けるということだ。
 
このコンテクストというのは、文脈を少し広義の意味に解釈したもので、必ずしも文章というわけではない。CMかもしれないし、どこかで見た店頭広告かもしれないし、友人からの情報かもしれない。
 
適切なコンテクストを持たせることはブランディング活動において有効である。ユーザーがその商品の一部にしか触れていないのに、勝手に全体像を想像してくれる。
 
「適切なコンテクスト」と書いたが、間違ったコンテクストを付与してしまっては、逆効果だ。例えば意図していなかったイメージが一度その企業に取り付いてしまうと結構やっかいなもので、ユーザーの見る目が変わってしまう。企業の情報に触れる際の前提事項が変わるのだ。
 
適切なコンテクストをつくるためには、いつどこで触れても一貫したコンセプトを感じられるようにする必要がある。例えばスターバックスコーヒーはどの店舗にいってもスタッフは清潔で爽やかで心地よい距離感でフレンドリーである。そういうコンテクストがあるから、行ったことがない店舗でも安心して入ることができる。
 
 

2.ストーリーを打ち出す

ストーリーマーケティングという言葉もあるぐらい、ストーリーというのはマーケティングにおいて重要視されている。
企業にストーリーがあると、ユーザーに共感してもらいやすくなるからだ。“共感してもらう”ということは非常に重要な考え方で、ユーザーの記憶に深く残り、親近感を与えることができる
 
どんな企業にもストーリーは必ずある。
 
ただ単に「商品やサービスを作って売っています」ではなく、あなたの会社が生まれたストーリーや商品・サービス自体のストーリーを発信し、共感を得ることで企業や商品・サービスとユーザーを感情でつなぐことができる。
 
これは先述したコンテクストにも関係してくるが、素晴らしいストーリーに触れた後に商品情報を見るのと、ストーリーを見ずしてそれに触れるのとでは、圧倒的に感情移入のレベルが違う。
 
例えばジュエリーブランドのHASUNAの裏側にはエシカルに対する考え方がストーリーとしてある。過酷で不当な労働環境の中から生まれるジュエリーではなく、エシカルな(倫理的に正しい)環境で生まれたジュエリーを取り扱っている。
 
こういったブランドの背景にあるストーリーを語ることで、そのブランドの価値が高まる。人は見えるものだけに価値を感じるのではなく、見えないものにも大きな価値を感じるものだということを覚えておきたい
 
ストーリーには企業のコンセプトやあるべき姿が詰まっているはずだ。
あなたの会社のストーリーは何か、社内で改めて共有し、Webサイトにもストーリーを載せよう。
 
 

3.体験性を提供する

ここでいう体験性というのは、実際にそれに触れたり使ってみたりすることだけではなく、自分が使用しているシーンをユーザーの中で想像してもらうことをいう。つまり、ユーザーが商品やサービスを利用した時に、自分がどのようになれるのかを明確に感じ取ってもらうことである。
 
体験性をWebサイトに付与することで、訪れたユーザーにそのブランドを手に入れたときのワクワク感や高揚感を感じてもらうのだ。
 
わかりやすい例でいうとジュエリーブランドのWebサイトにはモデルがジュエリーを着用している写真が多数ある。さらに、ジュエリーブランドとファッションは完璧にコーディネートされていて、ジュエリーの特徴やそのブランドが一番映えるように全体がスタイリングされている。これを見たユーザーは、そのジュエリーを着用することで、自分もそのモデルのようになれるかもしれないと、疑似体験的に頭の中で想像するだろう。
 
Webサイトは商品の陳列棚ではない。ユーザーの頭の中に理想空間を映し出す優れた提案者である。
 
モデルハウスも体験性を提供しているよい例だ。ただWebサイトではモデルハウスレベルでの体験性を提供できない。その代わりに、バーチャルモデルハウスというものがある。家の隅々まで360°回転させながら見ることができるので見ているだけでとてもワクワクするし、そこので生活シーンを想像せずにはいられないだろう。そしてその住宅メーカーがどのようなコンセプトの家を提供しているのか、ユーザーは感覚的に認知することもできる。
 
バーチャルモデルハウスが予算的に作れなかったとしても、多くのメーカーは家具などをセッティングした状態の家の写真をたくさんWebサイトに掲載している。これも体験性の一つであり、販売するのは家であるが、どのような暮らしができるのかをより明確に想像させている。
 
もちろん、商品やサービスによっては言葉や写真で伝えるだけでなく、実際に体験の場を提供することでそのブランドに実際に接してもらうこともできる。例えば、オンライン講座のように商品やサービスをWeb上で配信し、そのコンテンツに触れてもらうこともできる。また、デモ動画を流すことも体験の場の提供として有効だ。
 
そして当然のことながら、体験を提供する場合には、あなたの会社のブランド要素がその中に十分に盛り込まれていることが重要だ。ユーザーが体験したあとに単に良いものを体験したなと終わるのではなく、「○○という会社には共感ができるな」と感情に訴えかけるところまでもっていくことがブランディング活動における体験性の本質である。
 
 

4.五感に訴える

Webサイトを通して五感に訴えかけることができるのは視覚と聴覚のみだが、ここでお伝えしたいことは、Webサイト上で「○○のように感じる」という、想像の中の五感にいかに訴えかけられるかどうかの重要性だ。
 
梅干しを見ると唾液が出るが、それと同じことで、実際に口にしていなくても味覚が想像の中で働く。Webサイトでもユーザーの五感にフルに訴えかけるのだ。
 
例えば、素材感を大切にしているバッグを販売している企業があったとする。他に類を見ないほど手触りが滑らかな革を使ったバッグを販売しているとしたら、それを訴求しないわけにはいかない。ただWebサイトでは触感をリアルに与えることはできない。実際に触れなくとも手触りが滑らかであると感じられるように工夫をしなければならない。
 
この場合、写真、文章、あるいは全体のWebサイトのトーンまで含めてそのブランド感を打ち出す設計が必要となる。撮影時の照明のあて方一つで全く見え方は変わるし、Webサイトに使用するフォントをどうするかも関係してくるだろう。ボタン一つ一つの動き(マウスオーバーしたときの動きやクリックしたときの動き)などにも工夫を凝らす必要がある。Webサイトを滑らかな動きにするのか、スピーディーな動きにするのか、角ばった動きにするのか、それぞれに味があり、どれがマッチしているのかを考えるのもよいだろう。
 
そうやって、細部まで調整して初めてWebサイト上でその触感を擬似的に打ち出すことができる。Webサイトは見る人の感覚を刺激する媒体だ。あらゆる要素を使って脳みそを刺激し、(この場合は)触感を擬似的に再現する
 
 

まとめ

あなたの会社が強いブランドを構築するためのヒントが見つかっただろうか。
ユーザーが商品を知って購入するまでの間、一貫した世界観の中で商品・サービスの良さを訴え続けることは重要だ。そして、購入したあとのアフターフォローの場においても顧客をさらに引き込むための施策として世界観は維持しなければならない。