ホームページは奇抜なデザインや特殊なギミックを考える前にわかりやすさをまず考えるべきだ。
ユーザーはアートを探し求めているのではなく、情報を探している。ホームページにアクセスしてからストレスなく必要な情報を提供するためにわかりやすさを十分に検討したホームページが必要である。
ではわかりやすいホームページとはどのような点が優れているのだろうか。わかりやすいホームページに必要な7つの要素を解説していきたい。
ホームページは制限なく大量の情報を掲載できることが一つのメリットだが、わかりやすいホームページは誰から見てもわかりやすいワードでカテゴリーわけされている。カテゴリーわけはあくまでもユーザー目線でされるべきであり、例えばレンタルスペースのホームページでは、「ご利用シーン別」のようなカテゴリーがあるページも多い。
どんなシーンで使えるのか一発でわかるし、シーンごとのイメージ写真やレンタル器材なども掲載すると、ユーザーにとって親切なホームページとなる。
階層がほとんどないページ構成のものはパンくずリストは不要だが、階層構造が複雑なホームページはパンくずリストは必須だ。パンくずリストとは、ユーザーが今Webサイトのどこにいるのかを把握できるようにしたナビゲーションである。
詳しくはこちらの記事を参照いただきたい。
こちらの記事書いてある通り、パンくずリストはユーザビリティを高めることができる。特に階層が深い構造のホームページにおいてはわかりやすいホームページにするための基本であろう。
飛行機の操縦席において、どれが押せるボタンなのかわからないということはないだろう。ホームページに訪れたユーザーに「このボタンは押せるのだろうか?」と思わせてはならない。押せるものは押せることがわかるようにデザインすべきである。
また、ボタンの配色も検討に値する。重要なボタンや挙動が違うボタンは色を変えるなどセグメントすることも考えよう。これはホームページ全体の配色とも関係する。ボタンの配色を間違えると、ホームページ全体の中にボタンが埋もれてしまい、わかりにくくなる。ユーザーがパッとみて操作性に疑問や違和感を抱かないようにデザインしよう。
読みやすい文章は、フォントのサイズ、行間、コンテンツの幅がうまく整えられている。スマホで見た時にどう見えるかも注意しながら決めていこう。また、どの文章も同じ仕様にするのではなく、ブログのように文章が長いものと、商品説明のように文章が短いものとでわけるなど、全体的なボリューム感とのバランスを見ながら検討しよう。
PC、スマホ、タブレット、様々なデバイスがあり、各デバイスの中でも種類が豊富だ。どんな画面サイズで見ても、情報が見やすく整理されていることが重要だ。また、PCとスマホではそもそも1画面内で表示できる情報量に違いがある。スマホはPCよりも見せる情報を絞り込むなど、コンテンツのボリューム自体を調整することもある。
余白のとり方で見やすさがガラッと変わる。タイトル周りの余白や、画像周りの余白、文章の各セクションの余白、各コンテンツ周りの余白など、様々なところに余白があるが、それぞれ最適にしよう。
余白というのは情報を区切る役目もあるので、適切な余白をとることで、視覚的に情報整理が容易になり、ユーザーにとってわかりやすいホームページとなる。
学術論文的な文章をたまに見受けるが、非常にわかりづらい。誰にでもわかるような言い回しで書くことを心掛けよう。
結論からいうとわかりやすいホームページ制作がすべての場合において良いわけではない。楽天ショッピングのような商品がたくさんあるように見せることが重要なホームページにおいて、わかりやすいからといって余白を取りすぎることは逆効果だ。
もし迷ってしまった場合は、あなたの会社のホームページのコンセプトを思い出そう。そしてユーザーにどう感じてもらうことがベストなのかを念頭にいれ、ホームページ制作に取り組もう。