Web戦略講座 ソーイ株式会社
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ブラウザはどこまで対応すべきなのか

Webサイトを制作する際に、制作会社から要件として、ブラウザをどこまで対応するか提示されるだろう。しかし、それを提示されてもそもそもブラウザに対する理解がなければどう判断すべきかもわからない。

 

本記事では、ブラウザとは何か、そしてなぜブラウザの対応範囲を決めなければならないのかなど、要件定義としてブラウザの対応範囲について考える際に役に立つ知識を得ていただくことを目的としている。

 

 

ブラウザとは何か?

ブラウザとはインターネットを表示するためのソフトウェアである。ブラウザがなければインターネットを表示できない。PCやスマホを購入したら標準でインストールされているので、特にブラウザという言葉を知らなくてもインターネットは利用できる。

 

ブラウザで有名なのはGoogleが提供しているChromeであり、世界的にシェアNo.1である。他には、InternetExplorerやSafari、それからFirefoxなどがある。

 

【主たるブラウザ】

Chrome

Internet Explorer(通称IE)

Safari

Firefox

 

ブラウザが異なると何か違うのか?という質問があるかもしれないが、普通にインターネットを利用するレベルでは何も違いはないと考えて差し支えない。(あえてあげるなら、表示速度の違いなど、普通に使っていても体感できる違いの一つである。)

 

しかし、Web開発者にとってはそうも言っていられない。ユーザーがどのブラウザでWebサイトを表示しても意図した通りの表示をさせなければならない。といってもブラウザごとに開発をするわけではない。一部の機能にブラウザごとの仕様差があり、最悪それが表示崩れに繋がるから注意が必要ということだ。

 

 

なぜブラウザごとに仕様差が生まれたのか

ではなぜブラウザごとに仕様差があるのだろうか。Webとブラウザの歴史を少し紐解いてみよう。

 

Webサイトが初めて公開されたのが1991年のことである。Webのアイデアは欧州原子核研究機構というスイスにある研究機関から生まれたもので、当時、世界中にある研究者たちの文献を共有する方法がないかというところから始まっている。

 

その実現化に向けて動いたのがティム・バーナーズ・リーという人物であり、1991年に初めてWebサイトを公開した人物である。

そして、ティム・バーナーズ・リーは、Webサイトを閲覧するためのソフトウェア(ブラウザ)を誰もが利用・再配布・それらを利用した開発を無償かつ自由にできるように公開した。

 

しかし、その結果、様々な企業がブラウザを開発した。そしてブラウザの開発競争の中で、独自の機能を付けるようになった。そもそもWebサイトはすべての人が同じ情報を同じようにみることができることが重要だったのであるが、ブラウザの開発競争の中で、ブラウザごとの独自の機能など、ブラウザ間での仕様の違いも目立つようになってきた。

 

 

ブラウザ間の差異を抑制するためのWebサイト技術の標準化

ブラウザごとに付与された独自の機能はWeb開発者にとっては厄介ものである。特定のブラウザの対応のためだけに、開発が必要なケースもあった。

 

それをみてティム・バーナーズ・リーがブラウザ間の差異をなくすために、Webサイトで使われる技術の標準化を促進する目的でWorld Wide Web Consortium(ワールド・ワイド・ウェブ・コンソーシアム:通称W3C)を立ち上げた。W3Cは国際的な非営利団体機関である。

 

現在でもブラウザ間の機能の違いはあるが、特に開発者を大きく悩ませる主たる原因であった古いIE(Internet Explorer:ブラウザの一種)対応のサポートが終わったため、開発側の立場としては悩みの一つが解消される形となった。

 

マークアップ言語(Webサイトを表示する言語)は常に進化を続けている。マークアップにおける新しい技術や仕様が発表されてから、ブラウザがそれに対応するまでにはそれぞれのブラウザ間でタイムラグがあり、新しい技術を取り入れる際には特にブラウザ間の互換性は確認が必要であるが、標準的な機能については互換性はかなり高くなってきている。

 

 

 

国内のブラウザのシェアから見えるブラウザの対応範囲

ブラウザのシェア比率を確認できるツールとしてstatcounterという有名なツールがあるのでそれぞれのシェアを見てみよう。statcounterは世界250万ページ以上のWebサイトを解析してその数値を出している。

日本国内におけるサンプル数は以下の通りだ。

PC : 約1億5000万ページ
モバイル : 約5000万ページ

 

早速statcounterで国内のブラウザシェアを見てみよう。

 

Source: StatCounter Global Stats

 

 

これによるとChrome、IE、Safari、Firefoxが上位を占めている。

その次にシェアが多いEdgeはWindows10に標準搭載されているブラウザだ。

EdgeというブラウザはChromeやSafariやFirefoxなどのモダンブラウザ(Web標準により準拠したブラウザ)との互換性を重視して作られたブラウザであり、Edge自体がWeb標準への準拠を目的として作られた。Edgeへの対応はChrome、Safari、Firefoxへの対応ができていれば対応できていると考える。

 

 

結局対応ブラウザは?

これらのことから対応必須ブラウザは

Chrome、IE、Safari、Firefox、(Edge)、

であり、これらのブラウザを対応していれば問題ないだろう。

 

弊社対応ブラウザも上記ブラウザとしている。

ただし各ブラウザにはバージョンがある。

 

2017年6月30日現在ではChrome、Safari、Firefoxは最新バージョン、IEはIE11以上というところが妥当だろう。少し前まではIE8以上とすることが多かったが、IEは8〜10までのサポートが終了している。

 

Chrome、Safari、Firefoxはなぜ最新バージョンか

これらのモダンブラウザは自動更新されるため、最新バージョンに対応していれば問題ない。

 

 

IE8〜10までのサポート終了について

Web開発者たちの悩みの主たる要因はIEである…と言っても過言ではないかもしれない。先述したが、IEは大きの人に利用されている割にWeb標準への準拠に遅れをとっている。しかし、2016年IE8~10までのサポートが終了し、これからはよりWeb標準に準拠しているIE11以上を考慮すればよいことになった。Web開発者としては、大きな悩みから開放された。

ちなみにサポート終了が意味するのは、ウィルスなどの脆弱性が見つかっても対応しないことを指している。サポート終了後のブラウザを使うのは非常に深刻な問題である。

 

 

まとめ

ブラウザの対応範囲と言われても何が何だかわけがわからなかった方も少し理解していただけるようになったのではないだろうか。

 



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