ブランドとは同じカテゴリーの商品であっても、特定の生産者がつくっているものに対して与えられる付加価値のことだ。
ものと書いたが、ものだけではなくその商品やサービスを取り囲むすべてのものに対して与えられる付加価値を指す。
ユーザーが体験するあなたの会社についてのすべてにおいて、「あの会社は○○だ」という感覚を得てもらうための重要なものだ。そしてブランディング活動というのはユーザーとの接点全てにおいてユーザーにブランドを感じてもらうための活動だ。
「ビジネスフローを明確にした上でWeb制作をスタートしよう」でも書いたが、ブランドを具体的にいうと以下のようなことになる。
高級ブランドは商品そのものはもちろんのこと、接客においても、ユーザーが商品の箱を開けるタイミングのとき(つまり商品の箱)においても、電話対応のときにでもそのブランドならではの高級感を感じることができる。接客と電話対応は高級ブランドらしいが、箱はいまいち、ということはない。
ユーザーがブランドと接するすべてのパターンにおいて、ブランド観を統一することで、ユーザーの中でその会社のブランドというのが一つの価値観になる。そこまでやることができれば、売り込まなくても売れる、つまりそのユーザーにとって必要なものとして位置づけされることになる。
ブランディング活動をするにあたって、あなたの会社はユーザーに対して一貫して訴えかけているものがあるだろうか、確認してみていただきたい。