ターゲットがコーポレートサイトに訪れた際にどんな印象を持つか、これはデザイナーなら常に考えているべき非常に重要な要素です。コーポレートサイトに限らず何でもそうですが、最初は良くも悪くも印象です。
ただ大切なのは、「誰にとっての印象か?」です。ターゲットを設定している以上、ターゲットを前提にどのような印象を与えられるかを考えることが必要になります。ターゲットが変われば頭の中にある前提事項も変わります。(例えばITリテラシーに強い人が見る情報とITリテラシーに弱い人が見る情報は異なります)
コンセプトを明文化します。言葉に落とし込むことで、コンセプトにブレがなくなると同時に言葉の連想力はかなり効果的で、コンテンツ制作の際にコンセプトキーワードを見直しているとアイデアが湧いてきます。これはWeb制作に関わらず、企画系の仕事全般に共通して言えることではないでしょうか。
コンセプトにあった参考画像や写真などをピックアップし、コンセプトイメージとします。言葉で固めたコンセプトキーワードと異なり、イメージの連想力はデザインを検討する際に柔軟な発想を引き出します。
キャッチコピー1つでコーポレートサイトをぱっと見た際のユーザーの印象も理解も変わります。「印象」は感覚的なもの、「理解」はそのまま理解ですが、 例えば「最短1ヶ月で取得!◯◯資格に特化した専門学校」というキャッチコピーは、「効率的にできそう」という「印象」と特定の分野に特化した専門学校である「理解」が得られます。業種や実態によってキャッチコピーの構造は変わりますが、印象と理解があることを認識した上で、キャッチコピーを考えることは良いキャッチコピーをつくる一つのヒントになります。